掃除・メンテナンス

エアコンファン掃除ダイソーブラシと噴霧器でやってみた結果

「エアコンのファン掃除ダイソーブラシと噴霧器」で検索しているあなた。もしかして、そろそろ自分でエアコン掃除してみようかと考えていませんか?

この記事では、実際に掃除する前に必要な準備、そして100均アイテムを使った実践方法まで、すべてリアルな体験をもとに紹介しています。

中でもダイソーブラシと噴霧器は、安価ながら意外と使えるアイテム。ただし、やってみて初めてわかる難しさもありました。

この記事を読めば、エアコン掃除の準備と実践、そしてやってみた感想までをひと通り知ることができます

これから自分で挑戦したい方にとって、参考になる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

記事のポイント

  • ダイソーブラシと噴霧器を使ったエアコン掃除の手順
  • 掃除に必要な道具と準備のコツ
  • 掃除を怠った場合のリスクと影響
  • 実際にやってみたリアルな感想と注意点
※本ページはプロモーションが含まれています

エアコンのファン掃除ダイソーブラシと噴霧器でできる掃除術(準備編)

エアコン電装部分を養生するイメージ
  • エアコン掃除しないとどうなる?
  • エアコン掃除前に絶対そろえたい道具と準備リスト
  • 100均ダイソーブラシ
  • エアコン掃除には「大きめの100均噴霧器」がおすすめ!
  • エアコン掃除は“養生”で決まる
  • 洗剤は中性洗剤またはアルカリ電解水がおすすめ

エアコン掃除しないとどうなる?

エアコンを掃除しないまま使い続けると、「空気の質」「電気代」「本体の寿命」すべてに悪影響が及びます。

外見がきれいでも、内部はカビやホコリがびっしりというケースも少なくありません

目に見えないからといって放置していると、あなたの健康や家計にまでじわじわとダメージが広がってしまうのです。

ここでは、エアコン掃除を怠ることで起こりうる問題を、より具体的に解説します。

空気中に汚れが飛び散る

まず最も気になるのは、空気の清潔さです。

掃除をしていないエアコンの内部には、ホコリやカビがたまりがちです。そのまま運転すると、それらが風に乗って部屋中に広がります。

特に影響を受けやすいのが以下の方です。

  • 小さなお子さん
  • 高齢のご家族
  • ペットと暮らしている方
  • アレルギーを持っている人

たとえ症状が軽くても、「なんとなく調子が悪い」「部屋のニオイが気になる」といった変化が出ることがあります。

空気がきれいなだけで、室内の快適さはグッと上がるので、掃除を後回しにするのはもったいないと言えるでしょう。

電気代がムダにかかる

エアコン内部が汚れていると、空気の流れが悪くなり、冷暖房の効きも下がります。

その分、必要以上に稼働時間が伸びてしまい、電気代が増える原因になります。

以下のような違いが出ることもあります。

掃除の有無冷暖房の効率消費電力電気代(月)
掃除していない下がる多い約6,000円
掃除している安定して高い少ない約3,000円

電気代が毎月倍近く変わることもあるため、エアコンの掃除は「出費を抑える最初のステップ」として見直すべきです。

故障のリスクが高まる

ホコリやカビが蓄積すると、内部のモーターや電子部品にまで影響が及ぶことがあります。

湿気と汚れが混ざることで部品が劣化しやすくなり、突然の故障につながるケースもあります。

以下のようなトラブルが起きる可能性もあります。

  • 異音がする
  • 異臭がする
  • 冷風・温風が出ない
  • 電源が入らない

こうした故障は、修理だけで数万円、最悪の場合は買い替えが必要になることもあるため、こまめな掃除で予防することが大切です。

清掃は快適さ・節約・長持ちにつながる

ここまでを整理すると、エアコン掃除を怠ると以下のような損失が出ます。

  • 室内の空気が汚れる
  • 電気代が上がる
  • 故障リスクが高まる

つまり、掃除は単なる「きれいにする作業」ではなく、生活の質を守るためのメンテナンスなのです。

放置すればするほど掃除が大変になります。エアコンを安心して長く使いたいのであれば、今すぐ行動に移すことをおすすめします。

エアコン掃除前に絶対そろえたい道具と準備リスト

エアコン掃除に必要な道具、ブラシ・洗剤・噴霧器・カバー

エアコンのファン掃除は、準備の段階で8割が決まるといっても過言ではありません。

途中で道具が足りなくなったり、作業スペースが整っていないと、作業効率はガクッと下がり、余計なストレスも増えます。

掃除をスムーズに、かつ安全に進めるために、まずは必要な道具をしっかり揃え、作業の流れをイメージしておきましょう。

最低限そろえておきたい道具一覧

道具名用途・ポイント
養生シート床や壁の汚れ・水濡れ防止
マスカーテープ付きビニールでエアコン周囲をカバー
養生テープタオルやシートの固定用、剥がしやすいタイプ推奨
エアコンカバー汚水や洗剤の飛散を防ぐ専用アイテム(必須)
中性洗剤 or アルカリ電解水素材を傷めにくく、家庭でも扱いやすい
バケツ洗剤作り・汚水の回収用として
ファン用ブラシ細い羽根の間を掃除しやすい形状を選ぶ
フィン用ブラシ or 歯ブラシ柔らかめでフィンを傷めないタイプが理想
蓄圧式スプレー水を霧状に噴射し、洗剤を効率よく流せる
乾いたタオル数枚電装部の養生・水分拭き取り用(濡れていないもの)
綿棒細かな溝や奥の汚れをピンポイントで除去
プラスドライバーカバー・ルーバーの取り外しに使用
新聞紙やトレイ汚れた道具の一時置き場として活用
マスク・手袋カビ・ホコリ対策と衛生面の基本装備
脚立(4尺推奨)高所作業を安全に行うための必須アイテム

※マスカー・エアコンカバー・脚立はホームセンターなどで購入しましょう

脚立選びは「安全性と高さ」で決める

エアコンは天井近くに設置されており、ファンやフィンの掃除には脚立が必須です。とくに重要なのは「高さ」と「安定性」。

身長160cm前後の方には「4尺脚立」が最適
  • 天板ではなくその一段下から作業できる高さ
  • 視線の高さがちょうどファンやフィンに合う
  • 無理な姿勢になりにくく、疲れにくい
背が低い方・天井が高い家庭は「5尺〜6尺」も検討
  • エアコン上部にある「カバーの爪」に手が届くかが目安
  • 高すぎると逆に危険なので、身長と天井の高さに応じて選ぶ
脚立を安全に使うためのポイント
  • 天板の上に立たず、必ず一段下で作業する
  • 靴下は滑る原因になるため、スニーカーなど滑りにくい靴を着用する
  • 脚立の脚は床にしっかり設置されているか必ず確認する
作業前に意識したい段取りポイント
  • 使う道具はあらかじめ取りやすい位置に並べておく
  • 濡れた工具を置けるスペースを作っておく
  • タオルは多めに用意し、乾いたものを手元に置く

こうした事前の工夫が、掃除中のストレスを大幅に減らし、作業の集中力や仕上がりにも直結します。

準備を怠れば、汚れは落ちず、事故のリスクも上がります。逆に、しっかり準備しておけば、誰でも安全に、きれいな仕上がりが目指せます

100均ダイソーブラシ

ダイソーのブラシと噴霧器
左:私が購入したブラシ

エアコンのファン掃除を始めるにあたって、「どんな道具を使うか」は作業のしやすさと仕上がりに直結します。

中でも100円ショップ、特にダイソーの掃除用ブラシは、コスパと機能性のバランスが非常に優秀です。

たった100円で手に入るのに、しっかり使えて満足度も高い──そう感じる人が多いのも納得のクオリティです。

ダイソーブラシが選ばれる理由

特徴メリット
細くてしなる毛先狭いファンのすき間に届きやすい
やわらかい素材エアコンの羽を傷つけにくい
種類が豊富掃除場所に合わせて選べる
とにかく安い気軽に複数本そろえられる

実際に選ぶならこのタイプがおすすめ

ダイソーのブラシコーナーに行くと、さまざまな形状のブラシが並んでいます。その中でもファン掃除に向いているのは、以下のようなタイプです。

  • すき間掃除用ブラシ(細長タイプ)
     → ファンの羽と羽の間にしっかり入り込む
  • 毛先が斜めにカットされたタイプ
     → 奥の角に届きやすく、押し込みやすい
  • 歯ブラシ型ブラシ(毛がやわらかめ)
     → 力を入れすぎずにやさしく擦れる

こうしたブラシは、家庭用の歯ブラシよりもしっかり握れる持ち手がついていたり、毛の材質がしなやかだったりと、細かいところに手が届く作りになっています。

エアコン掃除を初めてやる方でも、扱いやすいブラシを選べば安心して始められます。

エアコンカバー裏を掃除するブラシ、イメージ

サッシブラシは、エアコン本体洗うのも便利でした。

エアコン掃除には「大きめの100均噴霧器」がおすすめ!

ダイソー噴霧器、100円タイプと300円タイプ

エアコンのファン掃除で活躍する噴霧器。ダイソーなどの100円ショップでもさまざまな種類が販売されていますが、実際に使ってみると 「大きいタイプのほうが圧倒的に使いやすい」 と感じる場面が多くあります。

テレビやYouTubeでも紹介されていますが、エアコン掃除の効率を重視するなら、容量と噴射力に注目することがポイントです。

小型噴霧器の落とし穴

一見コンパクトで手軽そうに見える小型噴霧器ですが、使ってみると以下のようなデメリットがあります。

  • 水の容量が少ない
     → 途中で何度も給水が必要になり、作業が中断される
  • 噴霧の勢いが弱い
     → 汚れを流しきれず、何度もスプレーする羽目に
  • 広範囲に届かない
     → ファンの奥や隅まで届きづらく、仕上がりにムラが出る

特に、ペットボトルに取り付けて使うタイプは一見便利ですが、噴射力が弱く、実際には使いにくさを感じることもあります。

しかも、ペットボトルが別に必要なため、実質「本体100円+ボトル代」で約200円。さらに作業中に何度も給水が必要になるという手間も…。

大型噴霧器のメリットとは?

一方、大きめの噴霧器、特に 「蓄圧式(ポンプで空気を圧縮するタイプ)」 のモデルには、以下のような大きな利点があります。

項目大型タイプのメリット
容量約1リットル以上で給水の回数が少なくて済む
噴射力加圧式で勢いのある霧を噴射できる
作業効率連続噴霧ができ、手を止めずに作業できる

エアコンのファン掃除では、「しっかり洗い流す」「全体をまんべんなく濡らす」 という工程が欠かせません。だからこそ、水の量と勢いが重要になるのです。

小型も大型も、ポンプを押して圧力をかける作業は基本的に同じ。であれば、一度の操作で長く噴射できる大型タイプの方が効率的ではないでしょうか?

噴射角を調整
台さー噴霧器、噴射角度調整イメージ

300円噴霧器は先端を回すと噴射角度を調整できます。流しなどで霧状に調整してからエアコン掃除に挑みましょう。

結論:「たった100円の差」で大きな違い

価格差はわずかでも、作業効率や仕上がりには大きな差が出ます。エアコン掃除をスムーズに、そしてキレイに仕上げたいなら、大きめの噴霧器はマストアイテムです。

手間を減らして、しっかりキレイに仕上げたい方は、ぜひ迷わず「大型サイズ」の噴霧器を選んでみてください。

エアコン掃除は“養生”で決まる

エアコン電装部分を養生するイメージ

エアコンのファン掃除を始める際に、最も重要なのが「養生(ようじょう)」です。

これは、掃除中に使う水や洗剤、飛び出した汚れからエアコン周りをしっかり守るための準備作業。

正直「ちょっと面倒…」と思うかもしれませんが、これを怠ると後で後悔することになります

養生が不十分な状態で作業をすると、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。

  • 汚水が床に落ちてフローリングがシミになる
  • 壁紙に洗剤が飛び散って変色する
  • 電装部に水がかかって感電・故障のリスクが高まる

特に注意すべきはエアコンの右側にあるモーターや基板の部分。ここは非常にデリケートなので、乾いたタオルを使ってしっかり覆うことが必須です

以下は、養生に使うおすすめアイテムです。

項目用途・ポイント
マスカーテープ付きビニールシート。壁や床を広範囲に保護できる
乾いたタオル電装部やコード類のカバーに使う。湿らせないのが鉄則
エアコンカバーエアコンを覆い、汚れた水が一か所に流れ落ちるようにする
養生テープ養生の固定やすき間のふさぎに活躍

掃除中は思った以上に水が飛びますし、洗剤が壁や床にかかると拭き取りも大変です。

養生をしっかり行うだけで、作業中のストレスがグッと減り、結果的にスムーズに進みます

「少しの手間で大きな安心」。これが養生の本質です。道具をそろえて、下準備からしっかり取り組みましょう。

養生をおろそかにすると、エアコン掃除そのものが台無しになります。安全・清潔・効率のために、絶対に外せない工程です。

私は養生に失敗しました、、、

エアコン掃除電装部分を養生するイメージ

⇧赤丸部分も養生テープで塞がないと、、、

エアコン掃除で壁が濡れる様子

⇧このように壁が濡れますので、慎重に漏れないかを確認してください。

洗剤は中性洗剤またはアルカリ電解水がおすすめ

プラカード『POINT』の文字イメージ

エアコンの掃除で使う洗剤選びは、仕上がりと安全性を左右する重要なポイントです。

家庭で作業するなら、「中性洗剤」か「アルカリ電解水」を選ぶのが最も安心です。

理由はシンプル。しっかり汚れを落とせるうえに、素材や肌への影響が少ないからです。

強すぎる洗剤は逆効果になることも

プロが使うアルカリ性洗剤は強力ですが、一般家庭での使用には向いていません。たとえば、市販のマジックリンを使ってしまうと、以下のようなリスクがあります。

  • フィンやファンが変色・劣化する可能性
  • 洗剤が落としきれず異臭やベタつきの原因になる
  • 手肌への刺激が強く、素手では使いにくい

洗浄力はあっても、知識と技術がなければかえってトラブルの元になります。

中性洗剤とアルカリ電解水、それぞれの特徴

洗剤の種類特徴向いている汚れ
中性洗剤素材にやさしく、家庭にある洗剤でOKホコリ・皮脂・軽い汚れ
アルカリ電解水無添加・無臭で安全性が高いカビ・油分・強めの汚れに対応可能

中性洗剤は台所用洗剤などでも代用でき、扱いやすいのがメリット。一方、アルカリ電解水はカビや油分に強く、除菌や消臭も期待できます。

最後に大事なポイント

どの洗剤を使うにしても、電装部分にかからないよう養生を徹底し、使用後は水拭きや乾燥をしっかり行いましょう

洗剤選びを甘く見ると、異臭・変色・故障といったトラブルにつながります

安全性と洗浄力、そのバランスを重視するなら、中性洗剤かアルカリ電解水。この2択でまず間違いありません。

エアコンのファン掃除ダイソーブラシと噴霧器でできる掃除方法(実践編)

霧ヶ峰エアコン
  • 霧ヶ峰エアコンを自分で掃除するための分解方法
  • エアコン掃除の失敗を防ぐ「養生」のやり方
  • 洗剤をかける前に掃除機で吸う
  • フィンの役割と掃除注意点
  • エアコンファンの掃除手順とコツ
  • 掃除が終わったらパーツを戻す
  • エアコン掃除やってみた感想(私個人の感想です)
  • 高圧洗浄する注意点

霧ヶ峰エアコンを自分で掃除するための分解方法

霧ヶ峰エアコンのファンを掃除するには、本体の分解が必要です。

しかし、やみくもに分解すると部品の破損や感電などのリスクがあります。

安全に作業を進めるためにも、正しい手順をしっかり守りましょう

作業前の安全確認

掃除を始める前に、以下の点を必ず確認してください。

  • 電源プラグを抜く
     → 作業中に通電していると感電や故障の原因になります。
  • アース線も外す
     → 噴霧器で水を使用するため、万が一に備えてアースも外しておくと安心です。

分解手順(霧ヶ峰エアコンの場合)

全面パネルを外す
 → パネルをゆっくり持ち上げ、手前に引くと外れます。

エアコン全面パネルを取り出すイメージ

フィルターを取り外す
 → ホコリが舞いやすいので、やさしく丁寧に取り外しましょう。

風向きルーバーを外す
 → 中央の小さなプラスチックの留め具を外し、ルーバーを軽く湾曲させて左右どちらかに寄せてから引き抜きます。
 ※無理に引っ張ると破損の原因になります。留め具の紛失にも注意。

エアコン風向きルーバー外すイメージ
エアコン風向きルーバー部品

真ん中の留め金は⇧こんな形状なので、摘まんで外れます。

風向きフラップを外す
風向きフラップは5か所の爪で止まっているだけなので、簡単にとることができます

エアコン風向きルーバー部品

本体カバーのビスを外す(2か所)
 → 左右にあるネジカバーを外し、プラスドライバーでビスを取り外します。小さなネジは容器に入れて管理しましょう。

エアコン本体カバーのネジを外すイメージ

上部の爪を外す(5か所)
 → カバーは5つの爪で固定されています。外れにくい場合は、上部の爪部分を軽く押しながら取り外してください。
 無理な力をかけず、慎重に進めることが大切です。

エアコン本体カバーの留め金

ドレインパンはホースを取り外さなければいけない為、今回は外していません。

他メーカーは手順が異なる点に注意

この手順は三菱・霧ヶ峰シリーズの構造に基づいています。
ダイキンやパナソニックなど、他メーカーでは構造や外し方が異なるため、作業前に必ず型番と取扱説明書を確認してください。

作業時のアドバイス

  • カバーやルーバーは 「力」ではなく「構造理解」 で外しましょう
     → 無理に引っ張ると破損の原因になります。
  • 不安な場合は、動画などで構造を確認してから作業するのがおすすめです。
  • 外した部品は、先に洗って乾かしておくと、組み立て時にスムーズです。

まとめ

霧ヶ峰エアコンは、比較的分解しやすい構造ですが、細かな部品の扱いには丁寧さが求められます

正しい手順を守り、無理をせず、ひとつひとつ着実に進めれば、自分でもファン掃除は十分に可能です。

安全第一で、焦らずゆっくり作業を進めましょう。

エアコン掃除の失敗を防ぐ「養生」のやり方

霧ヶ峰エアコン掃除の養生イメージ

エアコン掃除で失敗しないために、絶対に外せないのが「養生(ようじょう)」です。

ここを怠ると、どれだけ丁寧に掃除をしても水漏れや故障、感電のリスクが一気に高まります。

逆にしっかり養生すれば、安心して作業に集中できます。

養生とは?なぜ必要なのか

養生とは、掃除で使う水や洗剤が壁や床、電装部分にかからないようにビニールやテープで覆って保護する作業です。

水を使うファンやフィン掃除では、エアコン内部から汚水が流れ出るため、カバーの下にバケツを設置したり、壁紙に飛び散らないよう対策しておく必要があります。

養生の基本ステップ

以下の順に進めることで、失敗しにくくなります。

電源プラグとコンセントの保護
 ・プラグは抜いたあと上に持ち上げ、壁に養生テープで固定します。
 ・コンセントの差込口もテープでふさぎ、水の侵入を防ぎます。

エアコン電源プラグを抜き、コンセント絵汚養生するイメージ
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電装部分(右側)の徹底養生
 ・乾いたタオルをかぶせて覆い、その上からマスカーや養生テープでしっかり固定。
 ・万が一の水侵入に備え、タオル下部に小さな逃げ穴をあけておくと安心です。

エアコン電装部分を養生するイメージ
エアコン養生シート隙間イメージ

⇧隙間は養生テープで塞いでください

壁や床の保護
 ・エアコンの上下左右にマスカーを貼り、ビニールを広げて壁紙をガードします。
 ・床にも養生シートを敷いておけば、飛び散った水が床を汚すのを防げます。

ベットにエアコンのカビ撥ねるイメージ

家具など移動させ、下にブーシート(100均)などを敷いとかないとエアコンのカビが飛び散りますので注意してください。

エアコン洗浄カバーの設置
 ・本体に洗浄カバーをかぶせ、上下を養生テープで密着。
 ・カバーの先端はバケツや容器に向かうよう調整し、洗浄時の汚水をしっかりキャッチします。

エアコン分解養生イメージ

⇧前述しましたが、赤丸部分は養生テープで塞いでください。

注意:水を使うのは一部だけでOK

水をかけるのは、あくまでファンとフィンだけ。それ以外のパーツはタオルや綿棒などで乾拭きまたは湿拭きをした方が安全です

手が届く範囲をタオルで先に掃除しておけば、水を使う工程もスムーズになります。

このように、養生はただの準備ではなく、掃除の質と安全性を左右する重要な工程です。丁寧に、そして慎重に。

養生を制す者が、エアコン掃除を制します。

洗剤をかける前に掃除機で吸う

エアコンのファン掃除では、いきなり洗剤をかけるのはおすすめできません。

分解してみると、ホコリやゴミがびっしり…思わず洗剤を吹きかけたくなりますが、ここはグッとこらえて、まず掃除機やぞうきんで“乾いた汚れ”を取り除くのが先決です。

なぜかというと、ホコリが多い状態で洗剤をかけると、汚れが水分と混ざってドロドロになり、かえってファンや内部にこびりついてしまうからです。

その結果、仕上がりが悪くなるだけでなく、すすぎにも手間がかかってしまいます。

掃除手順のコツは以下の通りです。

  • ノズル付きの掃除機でファンのホコリをやさしく吸う
  • 届かない箇所は柔らかいブラシでなでる
  • 目立つ汚れは乾いた雑巾やキッチンペーパーで軽くふく

これだけで、後の洗剤がしっかり効き、ムラのない掃除ができます。

洗剤の力を無駄にしないためにも、「まず乾いた汚れを落とす」――これがエアコン掃除の鉄則です。

フィンの役割と掃除注意点

エアコンのふぃん掃除イメージ

エアコン内部の「フィン」は、冷暖房の効きに直結する大切なパーツです。

薄い金属が並んだ板状の構造で、ここを空気が通ることで冷やされたり温められたりします。

つまり、フィンが汚れているとエアコン本来の性能を発揮できません。

フィンは空気を吸い込む部分にあるため、ホコリや油分がとても溜まりやすく、これを放置すると以下のような問題が起こります。

  • 冷暖房の効率が落ちる
  • 電気代が上がる
  • 空気の通りが悪くなり、湿気でカビが発生することも

だからこそ定期的な掃除が必要ですが、ここで要注意なのが「フィンは非常に壊れやすい」という点です。

掃除時のポイントはこちら:

  • 掃除機はブラシ付きの先端で、フィンに優しく吸う
  • ゴシゴシこするのはNG。歯ブラシを軽く当てる程度でOK
  • 噴霧器を使って軽く汚れを流すだけでも、効果はあります
  • フィン周辺の電装部分には必ずタオルやビニールで養生を忘れずに

とにかく「力を入れすぎない」が鉄則です。優しく扱うことで、エアコンは長持ちします。

する超重要ポイントです。一枚一枚羽を丁寧に掃除してください。

エアコンファンの掃除手順とコツ

エアコンのシロッコファンのカビイメージ

エアコンのファンは、吹き出し口の奥にある筒状のパーツで、空気を送り出す重要な役割を持っています。

空気と一緒にホコリや湿気も集まりやすく、放っておくとカビやニオイの原因に。だからこそ、定期的な掃除が欠かせません。

以下の手順で進めると、失敗しにくく効果的です。

1. 洗剤をスプレーする

アルカリ電解水または中性洗剤を全体にまんべんなく吹きかけます。指でファンをゆっくり回すと、奥まで届きやすくなります。

2. 数分放置

3〜5分放置し、汚れをしっかり浮かせましょう。

エアコン分解掃除、カビが落ちる様子

3. ブラシで優しくこする

100均のブラシや歯ブラシを使い、羽根の隙間をなぞるように掃除。力任せはNGです。

エアコンのファン掃除イメージ

4. 噴霧器で洗い流す

霧状の水で洗剤と汚れを流します。モーター付近は濡らさないよう注意。

エアコン分解掃除、ファンが奇麗になった様子

5. タオルで拭き取り

最後は乾いたタオルで水分をしっかり拭き取りましょう。

ていねいに掃除すれば、空気も気分もすっきりします。

掃除が終わったらパーツを戻す

エアコン分解するイメージ

ファン掃除が終わったら、仕上げとしてパーツを元通りに戻します。この工程を適当に済ませると、故障やカビの再発につながるので、慎重に進めましょう。

1. 乾燥の確認が最優先

まず、洗っておいたカバーやフィルターが完全に乾いているかを確認します。水分が残っていると、すぐにカビの原因になります。

2. 本体カバーを戻す

カバーを本体にかぶせ、左右のビスをプラスドライバーでしっかり固定します。ビスカバーも忘れずに装着してください。

3. 各パーツを順に戻す

  • 風向きフラップ
  • フィルター
  • 風向きルーバー
  • 全面パネル

4. 電源と乾燥

すべて戻せたら、養生を外し電源プラグを差し込みます。その後、送風運転で1〜2時間ほど乾燥させましょう。

送風機能がない機種は、暖房の最低温度設定で代用できます

この一連の作業は、掃除を完了させるうえで非常に大切な仕上げです。

手間を惜しまず、丁寧に組み立ててこそ、清潔で快適な空気が戻ってきます。

エアコン掃除やってみた感想(私個人の感想です)

エアコンファンカビだらけイメージ
エアコンファン奇麗になった様子

どうですか?初めての割には奇麗になりました?でも、乾くと、、、

エアコンファンカビで汚れてる様子

⇧まだこんなに汚れが。羽を一枚一枚奇麗に掃除しなければ、業者のようには奇麗になりませんね。

エアコンのファン掃除に初めて挑戦してみましたが、正直なところ、想像以上に大変でした。

まず一番苦労したのは養生作業です。準備不足でマスカーの貼り方が甘く、作業中に汚水が壁に垂れてしまいました。

タオルも湿っていたので電装部分の保護も不安が残り、もっと丁寧にやるべきだったと反省しています。

洗剤には中性洗剤を使用しました。安全性は高いものの、汚れが本当に落ちたかは微妙でした。

掃除直後はきれいに見えても、乾燥後に改めてチェックすると、ファンに汚れが残っていたのがショックでした。

この経験から感じたのは、「2年以上掃除していないなら、最初は業者に任せた方が安心」ということ。

プロに一度リセットしてもらったうえで、4月や10月などのオフシーズンに自分で軽く掃除していく流れが現実的かなと思いました

自力で掃除するのは達成感もありますが、それなりに手間と体力、そして準備力が求められると痛感しました。

ただし、エアコンクリーニングも雑に作業する業者には注意してください

高圧洗浄する注意点

私は噴霧器で掃除しましたが、正直、高圧洗浄機の方がラクに掃除出来る感じました。

ただし、跳ね返りや水の飛散は噴霧器より格段に多くなるため、養生を念入りに行う必要があります

特にモーターや基板など電装部への水濡れは故障の原因になるため、タオルやビニールで厳重に保護してください。

ノズルは「霧状」に切り替え可能なタイプを選び、勢いを調整しながら使用しましょう。ストレート噴射は避け、距離を取って優しく洗い流すのがポイントです。

さらに、排水の確認も忘れずに。高圧洗浄機はホース直結のため、掃除に夢中になると、水がバケツからあふれやすくなります

ただ、ケルヒャーなどの高圧洗浄機は高価なものです。

もし、エアコン掃除をご自分でクリーニングをお考えなら、100均の噴霧器ではなく、水道ホースを高圧にするノズルがおすすめです

「RYOHIN Lab. 高圧洗浄ノズル 2本セット」は、ご家庭の水道ホースにそのまま接続でき、工具なしで簡単に使えます。

30cmのショートノズルはエアコン内部の狭い場所にピッタリ届き、強力な水圧でカビやホコリをしっかり洗浄。

48cmのロングノズルは高所や広い範囲の清掃にも便利。

噴射パターンも調整でき、洗車や外壁掃除にも活躍する万能ノズルです。

掃除に夢中でも汚水は確認しながら作業してください

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総括:エアコンファン掃除ダイソーブラシと噴霧器でやってみた結果

記事のポイントをまとめます

  • 掃除を怠ると空気中にカビやホコリが飛散し健康を損なうリスクがある
  • エアコン内部の汚れは電気代の無駄や冷暖房効率の低下につながる
  • 故障リスクを下げ、長持ちさせるには定期的な掃除が不可欠
  • 掃除前に必要な道具をリストアップし漏れなく準備することが重要
  • ダイソーブラシは細かい隙間に届きやすく、ファン掃除に最適
  • 噴霧器は300円の蓄圧式が水量・噴射力ともに使いやすい
  • 小型噴霧器は給水が頻繁になり作業効率が落ちるため非推奨
  • 養生は作業の成否を左右する重要工程であり丁寧さが必要
  • 電装部やコンセント周りは乾いたタオルとテープでしっかり保護
  • 洗剤は中性洗剤かアルカリ電解水が安全性・洗浄力ともにバランスが良い
  • 洗剤を使う前に掃除機や雑巾でホコリを除去しておくと効率が上がる
  • フィンは壊れやすいため力を入れず優しく掃除する必要がある
  • ファンは洗剤スプレー・ブラシ・噴霧器の3段階で丁寧に洗う
  • 高圧洗浄機は作業が楽になるが跳ね返りと排水管理に注意が必要
  • 掃除後は完全乾燥を確認しパーツを順に丁寧に組み立て直すことが大事

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